チラシの裏@倉庫の端 PSO2/Operation:Imagine breaker

2018-06

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PSO2/Operation:Imagine breaker

『緊急警報発令。地球にて、超巨大反応の発生予兆を確認。現在、作戦準備中です』

ロビーにアラートが流れたのは、つい数分ほど前。

「やれやれ・・・」

艦長席で、頭を掻き毟りながら、そんな無粋な音声を聞き、不機嫌そうな声を上げる女性の姿。
彼女の名は、レイラ・アークライト。
かつての特殊惑星捜査隊オルター所属、そして現、アークス特殊任務実行部隊所属、その旗艦。
「デルタ・ヴァリアント」。
その艦長を務める、弱冠18歳程度の---そして全アークスにただ2人、しかも片方は凍結中---の最強戦力、「守護輝士」こと「サラ・アークライト」の、「姉」。

「メインブリッジ。シエラ、応答しろ」
『はい、こちらメインブリッジ。シエラです』
「オレの手が届く範囲の人員に緊急招集。『このアナウンス』に関する件について、緊急ミーティングを開く」
『え、はい?』
「時間がねぇんだ、何度も言わすな。急げ!もちろんお前も来い!!」
『は、はい!』

そして、さらに数分後。
デルタ・ヴァリアントのブリッジにはレイラの妹ことサラおよびその「縁者」、地球からの協力者---ヒツギ、アル、イツキ、リナ---、そしてシエラ、情報部のアイカ、手空きの六芒均衡---具体的にはゼノ、クーナ、カスラ、クラリスクレイスなど---手の届きそうな範囲の人員が、手当たり次第招集されていた。
・・・「マリアの弟子のほうのサラ」は、妹と名前が同じで紛らわしいので呼ばなかったらしい。

「おいおい。大所帯だなこりゃ・・・普段だだっ広く見えるここのブリッジがここまで狭く見えるなんてよ」

やや呆れ顔でサラがつぶやく。いくらなんでも集めすぎだろ、と。その顔が語っていた。

「ま、手が届く範囲全員集めたからな。情報は手早く共有しといたほうがいいだろうよ。そのためにはツラ突き合わせるのが一番さ。・・・シエラ、状況の説明を」
「はい」

艦長席の横、レイラの隣。スクリーンの前に立ち、キャッチした情報を映し出す。

「先のアナウンスどおり、地球、日本近海。太平洋にて、超大型反応の発生予想を検知しました。こちらが現地の映像です」

スクリーンに海面の画像が映る。

「・・・・・・なんだ、こりゃ」
「大気中のフォトン・・・いや、地球の場合はエーテルでしたか。中央に核のようなものが見えますが、それがエーテルをかき集めている存在のようですね」

抑揚のない声で推察を述べる女性型キャスト--通称、タイプS---の言うとおり、大気中に、像を結ぼうとする存在がある。

「このサイズ・・・確かにでかいっちゃでかいな」
「おそらく、艦艇・・・地球規模で言う、戦艦サイズの幻創種。その発生予兆と推測されています」
「戦艦サイズ、ねぇ・・・」

確かに、幻創種としては類を見ない規模ではあった。

「・・・照合結果、出ました。おそらく、地球の歴史上の戦艦・・・『大和』をモデルにしていると思われます」

それを聞いた地球サイド、イツキ、リナ、そしてヒツギの3人がピクリ、と反応を示す。

「大和って・・・」
「第二次世界大戦で大日本帝国軍が建造した超弩級戦艦、その一番艦だな。二番艦は武蔵、三番艦は信濃と記憶している」
「アイカ?」

意外にも、補足説明をしたのはアイカだった。

「地球の歴史には興味があったからな。個人的にも調べていたんだ」

あぁ、そういえば歴史の授業で先生に食いついてたっけ、と。イツキは薄ぼんやりとそんなことを思い出していた。

「そういえば・・・」

ふと、何かを思い出した。そんな様子を見せるヒツギ。

「前、街中で食事してるとき・・・あのハギトってやつがテレビに出てて。あいつの会社、確かYMTコーポレーションって言ったと思うんだけど・・・その由来は『大和』だ、って言ってたわ」
「ふぅん。なるほどな。つまり・・・」

そこでようやく、腕、脚を組み、目を閉じて沈黙していたレイラが、口を開く。
そして---得心がいった、とばかりに言葉を繋ぐ。

「あのお坊ちゃんは、自分の夢を、憧れの存在ってやつを幻創種として実体化させようとしてる、ってわけか」

まったくご苦労なこった、と。
レイラは薄く、笑みを浮かべる。それは---酷薄な、失笑だった。

「・・・てことはナニか?あの若造、あいつの具現武装・・・エメラルド・タブレットとかいったか。アレを暴走させてやがるってことかよ」
「ま、そういうことだろうな。で、だ」

ス、と薄く目を開く。

「そのヤマトってのの・・・いや、こいつの脅威度、どんなもんなんだ?」

そして片目だけをシエラに向け、問う。

「あ、はい。えぇと・・・なにぶん幻創種ですから、史実上の実物よりは強力かと思われます。今は洋上ですが、仮に日本へ侵攻、都市部へ攻撃を開始した場合などはかなりの被害が予想され・・・」
「・・・はぁ」

そんな説明に、レイラは呆れ気味にため息をつく。

「そんなこと聞いてんじゃねぇよ、この馬鹿野郎が。やっぱり経験不足だな、お前」

容赦のない罵倒。
そして、薄目を開け、睨む様な目つきで---再び、問う。

「オレは『純粋なエネルギー体』として、『敵性存在』としての脅威度の話をしてんだよ。こいつは『オレ達が相手をする』にあたって、どのくらいの驚異になるんだ?ダークファルスか?それとも【深遠なる闇】クラスなのか?」

「え」

シエラはその言葉に、呆けるように・・・返答を失った。

「地球って惑星を滅ぼすレベルか?それとも宇宙規模の災厄に匹敵するのか?それを聞いてんだよ。何度も同じこと言わせんじゃねえ」
「い、いえ。戦艦サイズとはいえさすがにひとつの幻創種ですから、そこまでは・・・」
「なんだ。やっぱりか」

シエラの想定を途中で、ため息交じりの声で遮る。

「そんなもん---ただの、ガラクタじゃねぇか」

そして、バッサリと。一言で、叩き斬った。

「シエラ」
「は、はい」
「オペレータ各員に連絡。アラート、止めろ」
「え!?」

その言葉に、その場にいる3割が耳を疑った。

「だから、アラートを止めろっつったんだ」
「ちょ、ちょっと!あんなバケモノを放っておく気!?」

信じられない、という顔で猛反発を見せるヒツギ。しかし。

「だーれがそんなこと言ったよ。勘違いしなさんな。・・・あの調子こいたガキを止めるのも、このふざけたガラクタを捻り潰すのも、オレたちアークスの仕事だ。でもな」

すぅ、と一呼吸入れる。

「その程度の仕事、ここにいる連中だけで十分だ、って事だよ。ったく、超巨大反応とか言うからどんなもんかと思ったら肩透かしもいいとこじゃねぇかよ・・・よし、シエラ。新たにアナウンスを指示。件の反応に対しては特殊作戦チームが対応するから、各アークスは通常任務に戻れ、って内容でな」
「で、でも」
「いいからやれ。早くしろ!!」
「は、は、はいぃ!!」

・・・とても18歳程度の少女には見えない、有無を言わさぬ迫力だった。


『アークス各員へ通達。先ほどの反応に対し、特殊対策作戦チームが発足。事態の収拾へ向かう運びとなりました。各員は、通常任務へ戻ってください。繰り返します。先ほどの反応に対し・・・』

ロビーに響き渡るアナウンスと同時に、エマージェンシーモードが解除される。
・・・少なくともアークスシップは、日常に戻った。

「でも、よかったんでしょうか」

アナウンス用のマイクのスイッチを切りながら、ブリギッタがつぶやく。

「良いも悪いもありませんよ。シップ管理官からの勅命なんですから」

コフィーもため息交じりだった。しかし。

「でも、心配はないでしょう」

その表情は苦笑交じりではあるものの、穏やかだった。

「彼女たちなら、うまくやってくれますよ」


その一方、ロビー2階では。

「な、なんだったんだ?出撃しなくていいのかおい」
「どうやら、そうなったみたいだねぇ」

うろたえるハンス、そしていつもどおりマイペースのクロト。

「ま、僕としては楽ができていいよ。大物相手は面倒くさいからね。引き受けてくれるっていうなら任せようじゃないか」
「アタシも賛成だね。・・・そもそも、ダーカーでもない敵なんざ相手にする事自体面倒だ」
「相変わらずだねぇ。それにしても、こっちに来るなんて珍しいんじゃない?」
「ただの気まぐれさ。深い意味なんかないよ」

そっけない反応を示す長身、褐色肌の女性。彼女の名は、ラヴェール。

「ダーカー、か・・・」

ポツリ、と。
3人に背を向け、手すりに寄りかかり、階下を眺めながらつぶやく女性が一人。

「ねぇ、あなた」

髪先がぼんやりと紅に染まり・・・否、僅かに紅色の光を放つ髪を持つ女性・・・ユクリータ。
彼女は、ゆっくりと振り返る。

「まだ、あたしのこと---憎いかしら。元ダークファルス【若人】だった、あたしのことが」

ダーカーを心の底から憎む女性と、出来損ないとはいえダーカーを統べる存在だった女性。
二人の視線が、交差する。

「さて、ね」

先に目を目を閉じ、視線を逸らしたのは---ラヴェールだった。

「少なくとも---あんたを殺したところで、何にもならない。そのくらいは、わかってるつもりだよ」
「・・・そう」

それきり、二人に言葉はなかった。


PHANTASY STAR ONLINE 2 -Episode 4/Side Crash -
-Operation:Imagine Breaker-


//とりあえずここまで。続きはいずれ。
//え?レイラ姉さんがやたら偉そう? 実際に偉いんだからしょうがないじゃん。

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中の人:ウインド
模型製作における殴り書きが主。
主な乗機はテムジン707G/747A(嵐の勲)/747F/707J、ときどきテンパチ。
とりあえず;y=ー( ゚д゚)・∵.ターンしておきますね

イベント情報

-WF2014S出展予定-
7-16-12 Keyboys
1/12PSO2武器セット
1/100&1/144 シシオウブレード&バニティリッパー

最近の完成品

1/100 RVR-14 フェイ・イェン・ザ・ナイト D.N.A.SIDE ハイパーモード(5/15)
1/100 TG-11M 極破壊少女戦機ガラヤカ D.N.A.SIDE(4/11)

最近弄ってるもの

1/100 04Adv
1/100 10/80 Adv
1/100 ハッター軍曹
1/100 マイザー・デルタⅠ
1/100 マイザー・ガンマⅠ

VRキット楽しいです^q^

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